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ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ウクライナ南部の原発周辺「軍事行動強まっている」IAEA事務局長

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ロシア軍に先導され、ザポロジエ原発に到着したIAEAの専門家を乗せた車列=ウクライナ南部ザポロジエで2023年3月29日、ロイター
ロシア軍に先導され、ザポロジエ原発に到着したIAEAの専門家を乗せた車列=ウクライナ南部ザポロジエで2023年3月29日、ロイター

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は29日、侵攻したウクライナ南部でロシアが占拠を続けているザポロジエ原発を訪問し、安全確保について原発幹部らと協議した。協議終了後、原発周辺では軍事行動が「むしろ強まっている」と記者団に述べ、状況は改善されていないと懸念を示した。インタファクス通信などが伝えた。

 原発周辺の安全管理区域設置については、当初案に比べて対象地域を狭めた「より現実的な構想」を検討中だとし、当事者らとの協議が続いていると説明した。グロッシ氏がロシアの影響下にある同原発を訪問するのは昨年9月以来2度目。

 グロッシ氏は28日、AP通信のインタビューで、安全管理区域設置案の合意時期が「近いと思う」と述べた。近日中にロシアを訪れる可能性も示した。

 欧州最大のザポロジエ原発周辺では攻撃が続いており、同氏は昨秋以降、原子力災害を防ぐことを目的に非武装の安全管理区域の設置を訴えてきた。今回の現地訪問では「事故や再攻撃の可能性が高まっている」との懸念を表明し、…

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【ウクライナ侵攻】

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