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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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対立を経て接近する日中 足元で続く神経戦

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岸田文雄首相(左)と中国の習近平国家主席=竹内幹、福岡静哉撮影
岸田文雄首相(左)と中国の習近平国家主席=竹内幹、福岡静哉撮影

 林芳正外相は4月1、2両日の日程で中国を訪問する。対立を深めてきた日中両政府だが、摩擦の回避を図ろうと徐々に距離を縮め始めた形だ。ただ、ウクライナ情勢で停戦と和平交渉の再開を求める独自の仲裁案を提示するなど、国際的な影響力を強める中国の「仲介外交」を日本政府は警戒している。足元で両国の神経戦が続いている。

ウクライナ情勢で広がる「距離」

 日中両政府は2022年11月に岸田文雄首相と習近平国家主席がタイ・バンコクで約3年ぶりとなる首脳会談を開催し、関係改善に向けた動きを進めてきた。23年2月には外務・防衛当局担当者が安全保障政策を協議する「日中安保対話」を4年ぶりに開催した。

 林氏の訪中も中国の招待を受けたものだ。日中外相会談では、経済協力などの分野で日中間の連携なども話し合われる。

 ここにきて対話を加速し始めた日中だが、ウクライナ情勢を巡る両国の立場は大きく異なる。

 中国は2月24日に…

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【ウクライナ侵攻】

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