日大、元理事長らに11億円の損害賠償求め提訴 不祥事の責任追及

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日大本部=東京都千代田区で、吉田航太撮影
日大本部=東京都千代田区で、吉田航太撮影

 日本大は31日、一連の不祥事のうち付属病院に絡む背任事件の責任を問うとして、田中英寿元理事長(76)や元理事らに計約11億1360万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したと発表した。提訴は30日付。

 日大は、田中氏らが関与した他の不正行為がないか洗い出しを進めており、新たな損害が認定できれば追加提訴を視野に入れる。田中氏の脱税事件については、大学の信用が低下するといった損害が生じたかどうかを今後検証する。

 賠償を求めたのは、田中氏と、医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建て替え工事や医療機器の調達を巡る背任罪で起訴された井ノ口忠男元理事(65)ら。日大側は、必要のない知人の会社を介在させるなどして大学に約5億8000万円の損害を与えたとしている。請求額は、不祥事を受けて大学が行った調査の費用も上乗せした。

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