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センバツ高校野球第11日(31日)準決勝 ○山梨学院6―1広陵(広島)●
捕手の要求に首を振ってまで投げたスライダーは、無情にも中前に運ばれる決勝打となった。スコアボードに二回以外は「0」を続けていた広陵の先発右腕・高尾響は「投げきれなかった」。狙ったコースに投じられなかった1球を悔やんだ。
同点の九回1死二塁。この日2安打を許していた山梨学院の4番・高橋海翔(ひろと)を迎えた。1ボール2ストライクから投げた5球目の外角スライダーはファウルになったが、あわや本塁打となる左翼ポール際まで運ばれた。
勝負球とした6球目はあらん限りの力を込めた外角の直球がボールと判定された。同級生の捕手・只石貫太は「変化球にタイミングが合っている」と再び直球を要求したが、高尾は「ゴロか三振を奪いたい」と自信のあるスライダーを選択した。外角にワンバウンドとなるボール球を投げ込む計算だったが、わずかに高く入ったボールを見逃してはもらえなかった。
中3日でのマウンド。疲れはなかったが、序盤は球速が出なかった。3回戦の海星(長崎)戦で踏み出す左足が滑ったことから、歩幅を狭めていたことが影響したが、四回以降は通常の歩幅に戻すと、球速も140キロ台をマーク。毎回安打を放ちながらも、一回の1点しか奪えなかった味方打線の援護をエースとして待ち続けていた。
勝ち越し打を浴びた後も連打を許し、九回途中で降板したが、中井哲之監督は「よく投げた。この悔しさをバネに頑張ってほしい」とたたえた。
高尾は「変化球の精度を上げていきたい。チームで一番信頼される投手になりたい」。センバツ優勝3回を誇る「春の広陵」として、20年ぶりの決勝進出はならなかったが、背番号「1」の2年生右腕にはまだまだ甲子園で借りを返す機会は残されている。【藤田健志】
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