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第95回センバツ高校野球

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大阪桐蔭、春の終わりも突然に 「悔しい」も成長実感 センバツ

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【大阪桐蔭-報徳学園】大阪桐蔭の2番手・前田=阪神甲子園球場で2023年3月31日、滝川大貴撮影 拡大
【大阪桐蔭-報徳学園】大阪桐蔭の2番手・前田=阪神甲子園球場で2023年3月31日、滝川大貴撮影

センバツ高校野球第11日(31日)準決勝 ○報徳学園(兵庫)7―5大阪桐蔭●

 昨夏の甲子園に続き、春の終わりも突然に訪れた。

 大阪桐蔭・前田悠伍が悔やんだのは勝負どころでの失投だ。最大5点リードするも、七回に1点差に詰められ、なお無死一、三塁の危機でマウンドに上がった。しかし、初球の変化球が甘く入ったところを左翼に運ばれ(記録は左翼ゴロ)、同点とされた。

【大阪桐蔭-報徳学園】八回裏報徳学園1死一塁、石野(奥)に適時二塁打を許し、打球の行方を追う大阪桐蔭の2番手・前田=阪神甲子園球場で2023年3月31日、前田梨里子撮影 拡大
【大阪桐蔭-報徳学園】八回裏報徳学園1死一塁、石野(奥)に適時二塁打を許し、打球の行方を追う大阪桐蔭の2番手・前田=阪神甲子園球場で2023年3月31日、前田梨里子撮影

 八回1死一塁からは外角低めを狙ったツーシームが浮いたところを狙われ、左越え二塁打で勝ち越された。さらに、この回にもう1点を失った。「もっと厳しいコースを突きたかった。勝負どころで甘く入ってしまった」と悔やんだ。

 精神面での成長を確認するマウンドでもあった。昨夏の甲子園の準々決勝では下関国際(山口)を相手に1点リードして迎えた九回、3安打などで2失点し、逆転負けで春夏連覇に届かなかった。「球場全体が相手のペースというか、自分たちの野球ができなかった」と振り返る。

 しかし、この日のマウンドでは舞い上がることはなかった。「昨夏を経験していたからこそ、上半身でなく下半身をしっかり使って投げられた」。捕手の南川幸輝も「球自体は良かった。ここぞのところで甘くなったのだけが悔しい」と振り返った。

 夢舞台で再び悔しさを味わったが、成長も実感できた春だった。「まだまだ力不足。これからさらにローボール、決め球の精度を上げていきたい」。世代最強左腕が前を向いた。【木村敦彦】

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