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大阪桐蔭の4番は、センバツの大舞台まではい上がってきた。第95回記念選抜高校野球大会の31日の準決勝。チームの攻守の中心に南川幸輝(みながわ・こうき)選手(3年)がいた。
南川選手は昨年の夏の甲子園で、先輩たちが下関国際(山口)に逆転負けを喫した準々決勝をボールパーソンとして間近に見て、日本一への思いを一層強くした。新チーム発足後、ドラフト1位でプロ入りした松尾汐恩(しおん)選手の後を継ぎ、プロ注目のエース左腕・前田悠伍投手(3年)とバッテリーを組むことになった。
だが、全国の高校球児が仰ぎ見る大阪桐蔭の正捕手にかかる重圧は想像以上だった。思ったように打てない、守れない。昨年秋の公式戦では捕球後の前田投手への返球がそれることがあり「ちゃんと放ってくれ」と活を入れられることもあった。南川選手の母香織さんは「言葉にはしなかったけど、やってきたことをうまく出せずに悩んでいるようだった」と振り返る。
「課題だらけ」。南川選手は試合がなくなる冬場、じっくり自分を見つめ直した。日ごろのキャッチボールでは、ゆっくりでもいいから相手の胸に届く丁寧な送球を何度も繰り返した。
迎えたセンバツ。前の代ほどは打てないが、粘り強く勝ち上がるチームで奮闘する息子の成長ぶりに、アルプス席の香織さんは「りりしくなった」と目を見張った。
報徳学園(兵庫)と戦ったこの日は、序盤に5点を先制しながら終盤に集中打を浴びて逆転負け。南川選手は試合後、涙で言葉を詰まらせながら「(孤立していた)投手にもっと声をかけて助けないといけなかった。もっと視野を広げ、もっといい捕手になる」。日本一という忘れ物は夏に取りに来る。【戸田紗友莉】
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