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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ブチャ解放から1年 ゼレンスキー氏「全ての犯罪者に罰与える」

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ウクライナの首都キーウ近郊ブチャで、住民と話すゼレンスキー大統領ら=3月31日、ロイター
ウクライナの首都キーウ近郊ブチャで、住民と話すゼレンスキー大統領ら=3月31日、ロイター

 ゼレンスキー大統領は3月31日、大勢の民間人が殺害されたブチャの解放宣言から1年の式典に出席した。「我々は決して許さない。全ての犯罪者に罰を与える」と述べ、ロシアの戦争犯罪を追及する姿勢を改めて示した。ロイター通信などが報じた。

 式典には隣国モルドバのサンドゥ大統領やクロアチア、スロバキア、スロベニアの首相も参加。ゼレンスキー氏はブチャについて、「敵(ロシア軍)による異例の規模の虐殺が、最初に明らかになった」町だと指摘。「ロシアという悪はウクライナで破壊され、二度と立ち直れないだろう。人類は(ロシアに)勝利するのだ」と述べ、ロシアへの徹底抗戦を国際社会に呼びかけた。また、ブチャ奪還に貢献した兵士らを表彰した。

 露軍は昨年2月24日にウクライナ侵攻を開始。同27日には近郊のブチャに進軍し、3月3日に制圧した。ウクライナ政府によると、ブチャとその周辺の集落で計1400人以上が殺害され、露軍撤退後に37人の子供を含む175人が集団墓地や拷問部屋で見つかった。市民の遺体は路上に放置され、市南西部のヤブルンスカ通りは「死の通り」と呼ばれた。ウクライナ側はその後、ブチャを奪還した。

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【ウクライナ侵攻】

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