次回W杯へギラギラ サッカー日本代表の若手サイドバック陣
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サッカー男子日本代表が米国、カナダ、メキシコで共催される2026年ワールドカップ(W杯)に向けて再スタートした。昨年のW杯カタール大会後、初の活動となった3月の国際親善試合2連戦では次世代を担う選手が起用された。日本代表が取り入れようとする新戦術の鍵を握るのが、サイドバック(SB)だ。
「飛び級」の21歳
「『本当にW杯で見ていた選手たちだ』と思った。改めて『すごいところに来たな』と実感した」
練習初日となった3月20日。千葉市内のグラウンドで常連組と談笑した初選出の左SB、バングーナガンデ佳史扶(かしーふ)選手(21)=FC東京=の言葉は初々しかった。
01年生まれで本来は24年パリ・オリンピックを目指すU22(22歳以下)日本代表世代。既にW杯を経験している久保建英選手(21)=レアル・ソシエダード=らとともに「飛び級」で選ばれ、「僕自身は全然、(久保選手と)同じレベルになったとは思っていない」と謙虚だが、「ガツガツ食らいついていきたい」と野心も口にした。
ガーナ出身の父を持ち、年代別日本代表経験もある。左利きでボール奪取力と積極的な攻撃参加が持ち味だ。育成組織から所属するFC東京では昨季途中から出場機会を増やした。今季のJ1では4バックの時は左SBで先発し、代表の左SBに長年君臨した長友佑都選手(36)をベンチや右SBに追いやるほどだ。
「日ごろから佑都さんに一番刺激をもらっているが、僕自身はまだ何も結果を残せていない。(フル代表には)チャンスがあるから呼ばれたと思っているので、本当にポジションを奪うつもりでしっかりやっていきたい」。…
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