「人生の仕上げのつもり」 「手のない書家」小畑さん、人との交流作品に 9日まで中央区で個展 /東京

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作品集「撓-SHINAU-」の出版を記念して個展を開いた書家、小畑延子さん=中央区で
作品集「撓-SHINAU-」の出版を記念して個展を開いた書家、小畑延子さん=中央区で

 子どものころに事故で両腕の肘から先を失った書家、小畑延子(のぶこ)さん(80)=江戸川区=が、中央区京橋のギャラリー「アート・紀元」で個展を開いている。「撓―SHINAU―」と題した作品集の出版記念展。「撓」は自らの生き方を表す言葉だという。「中学生から始めた書が、やっと面白くなってきた」と話す。会場には、体力の衰えを感じながらも書き上げた新作100点が並ぶ。9日まで。

 小畑さんは両腕で筆を挟み、体全体を使って筆を運ぶ。神戸市出身で、24歳で日展に初入選する一方、保護者が育てられない子どもの里親を探す「家庭養護促進協会」で23歳から22年間、働いた。書家であり、ソーシャルワーカーの先駆けでもある。

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