若手酒人が地酒開発 「酒どころ」消費拡大へ、県が後押し /茨城

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スパークリング(発泡)清酒を発表する月の井酒造店の坂本直彦専務=2023年3月28日(茨城県提供)
スパークリング(発泡)清酒を発表する月の井酒造店の坂本直彦専務=2023年3月28日(茨城県提供)

生酛造りの発泡/杉の香り/竜神テーマ…

 酒どころとしての知名度アップと地酒の消費拡大を目指し、県が若手酒人を後押ししてできた新しい日本酒の販売が始まった。中には杉などの香りを楽しむ変わり種も。新機軸で左党も右党もうならせることができるか――。【森永亨】

 県は2022年5~6月、50歳以下の造り手を対象に、日本酒を普段飲まない消費者をも取り込むビジネスプランを公募。10件の応募があり、審査で選ばれた四つの酒蔵が同7月から、販売戦略などの助言を県が依頼したアドバイザーから受け、試作や商品化に取り掛かった。人件費など開発費のうち計1780万円は県が予算計上。23年3月、4酒蔵が県庁で成果を発表した。

 月の井酒造店(大洗町)は、県産有機栽培米を伝統的な製法である生酛(きもと)造りで醸し、発泡させた。坂本直彦専務は「米のうまみやキレが味わえるように酵母無添加の生酛で造ったのが一番のポイント」と自慢。ソムリエの田崎真也さんは「精米60%と思えないくらい豊かな印象で(名物の)あん肝やアンコウ鍋のようなものに非常に相性が良い」と評価した。

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