駅長が出迎え、レトロ駅舎で結婚式 進化する門司港駅の観光対応

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観光列車「36ぷらす3」との記念撮影用に駅員の制服を用意し、子どもたちの思い出作りをアシストするJR門司港駅の緒方潔駅長(右端)=北九州市門司区で2023年4月2日午後2時10分、青木絵美撮影
観光列車「36ぷらす3」との記念撮影用に駅員の制服を用意し、子どもたちの思い出作りをアシストするJR門司港駅の緒方潔駅長(右端)=北九州市門司区で2023年4月2日午後2時10分、青木絵美撮影

 多くの人が行き交ってきた歴史ある駅が、多くの人の思い出がクロスする場へと“進化”しつつある。忘れられない思い出を通じて目指すのは、また帰ってきたくなる、あの駅――。

 九州の鉄道の起点でもあり、終着点でもあるJR門司港駅(北九州市門司区)。2日午後、九州各地を巡る観光列車「36ぷらす3」が到着すると、ホームに降り立った乗客らを緒方潔駅長(44)が出迎えた。駅員の制服も貸し出して記念撮影などに気さくに応じ、かつて売り上げなどを納めた据え置き式の重厚な金庫など、歴史ある品々が並ぶ駅長室にも案内した。

 家族で訪れた福岡市城南区の小学5年の男児(10)は大の鉄道ファンといい「駅長室に入れるとは思わず、うれしかった。最高です」と春休みの「ご褒美」を堪能していた。

 駅長室への案内は観光列車の停車に合わせ、駅長がいる時を中心に実施。駅長がいない時でも、窓越しではあるが室内をのぞくことができ、窓辺には地元の市民がつまようじで作った人形を置いたミニギャラリーも特設されている。

 駅の利用客を喜ばせる仕掛けは、他にもある。

 2月からは、観光列車…

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