「苦しみ理解してない」 生活保護費受給者ら失望 高裁で逆転敗訴

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
判決後の報告集会で心情を述べる原告の小寺アイ子さん(手前)=大阪市中央区で2023年4月14日午後4時44分、北村隆夫撮影
判決後の報告集会で心情を述べる原告の小寺アイ子さん(手前)=大阪市中央区で2023年4月14日午後4時44分、北村隆夫撮影

 生活保護費を引き下げた国の判断を全面的に容認した14日の大阪高裁判決。裁判所の前には「不当判決」「司法の職責放棄」と書かれた紙が掲げられ、受給者や弁護団らからは失望や怒りの声が相次いだ。

 「ここまでひどい判決とは思わなかった。裁判長は私たちの苦しみを全く理解していない」。原告の一人として名を連ねた女性(63)は判決後、毎日新聞の取材にこう嘆いた。

 女性は18年前、夫の暴力に耐えかね、中学生と高校生の子ども2人とともに家を飛び出した。スーパーで働いていたが家計は苦しく、生活保護を受けることに。心臓に重い疾患が見つかったのはそんな時だった。

この記事は有料記事です。

残り595文字(全文867文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集