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20日は国内3年ぶりの部分日食 皆既と金環、奇跡が生み出す二つの神秘

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前回日本で見られた金環日食では、月の表面の凹凸から太陽光が差し込み、ビーズのように光が連なる「ベイリービーズ」(右端)が見られた=埼玉県上里町で2012年5月21日、手塚耕一郎撮影
前回日本で見られた金環日食では、月の表面の凹凸から太陽光が差し込み、ビーズのように光が連なる「ベイリービーズ」(右端)が見られた=埼玉県上里町で2012年5月21日、手塚耕一郎撮影

 地球、月、太陽が直線上に並び、月が重なって太陽の一部が欠けたように見える「部分日食」が4月20日、日本では約3年ぶりに一部の地域で見られます。日食は毎年1~5回、世界のどこかで観察できる現象です。ここ数年の日本では巡り合わせが悪く、次に日本で見られる日食は約7年後と観察できる機会が非常に限られています。WEB連載「星空と宇宙」、今回は日食の不思議について紹介します。

 20日の部分日食は、見られる範囲が本州の南部~四国南部~九州南部を結んだラインより南側です。この地域でも、例えば千葉県館山市では太陽の直径のうち、月が隠す割合(食分)は最大となる午後2時40分でも約1%です。本州、四国、九州では、残念ながら肉眼ではほとんど分からないかもしれません。一方、那覇では午後2時21分に食分15%、小笠原では午後2時40分に食分27%となり、日食グラスなどを使えば肉眼でも…

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