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部活クライシス

学校教育の一環とされてきた部活動。教員の長時間労働や少子化などを背景に、従来の活動が成り立たなくなりつつあります。

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音楽あふれる街へ 中高生吹奏楽団、初の定期演奏会目前 滋賀・守山

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森島洋一さん(右)の指揮で練習に励む団員たち=滋賀県守山市三宅町の市民ホールリハーサル室で2023年4月5日午後5時45分、礒野健一撮影
森島洋一さん(右)の指揮で練習に励む団員たち=滋賀県守山市三宅町の市民ホールリハーサル室で2023年4月5日午後5時45分、礒野健一撮影

 滋賀県守山市を音楽あふれる街に--。昨年10月に結成された同市在住・在学の中高生による吹奏楽団「ルシオール・ユース・ウインド・オーケストラ」が、30日に初の定期演奏会を市民ホール(同市三宅町)で開く。「守山に新しい風を吹き込もう」と、団員たちは練習に励んでいる。【礒野健一】

30日デビュー

 同市では1995年に創設された市民楽団「守山市民吹奏楽団」が、音楽の楽しさを伝える役割を果たしている。中高生も、それぞれの学校の吹奏楽部で腕を磨き、全国大会に出場するハイレベルな演奏を定期演奏会などで披露して市民を楽しませてきた。

 しかし近年、教員の働き方改革の一環で部活動の時間が制限されて練習量が減り、技量を維持するのが難しい状況になりつつある。中学校の吹奏楽部を40年以上指導してきた元教員の武藤千尋さん(65)は「教員の負担が減り、生徒がやれることの幅が広がったのはいいこと。でも吹奏楽に打ち込みたい生徒の受け皿も作ってあげたい」との思いを抱き、若者の文化発信力の強化を考えていた市民ホールで中高生による新たな楽団の結成を…

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