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安倍元首相銃撃事件を機に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に改めて注目が集まっています。

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全国初のLGBTQ権利規定、市長が削除 旧統一教会が条例に反対

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性的少数者の人権を擁護する宮崎県都城市の条例案に反対するチラシ。裏面には作成者として旧統一教会の男性信者の名前が書かれている
性的少数者の人権を擁護する宮崎県都城市の条例案に反対するチラシ。裏面には作成者として旧統一教会の男性信者の名前が書かれている

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は教祖・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の同性愛者に対する差別的発言などを日本語に翻訳した「宇宙の根本」を2002年8月に出版し、この頃から性的少数者の権利擁護に反対する活動を加速させた。宮崎県都城市で03年に成立した条例に全国で初めて明記された性的少数者の人権規定は3年後に削除。当時、信者らの反対運動があり、市長は現在自民党の安倍派所属の参院議員、長峯誠氏だった。【田中裕之】

「反ジェンダーフリー」と重なる動き

 出版のタイミングは、国内の保守派を中心とした「反ジェンダーフリー」の動きと重なる。

 当時、男女共同参画社会基本法が1999年6月に施行されてから3年あまり。性別にとらわれないジェンダーフリー政策を推進する動きが各自治体で盛んになる一方、伝統的な家族観を重視する保守派の間で「バックラッシュ(反動)」と呼ばれる反対運動が起きていた。

 教団の政治団体「国際勝共連合」の機関紙「思想新聞」によると、勝共連合は03年度から「ジェンダーフリー等の阻止」を運動方針に掲げた。都城市の条例制定を巡り…

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【旧統一教会】

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