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今年で創立75年の松山バレエ団が全幕バレエ「ジゼルとアルブレヒト」を上演する。階級差のある男女の悲恋物語に新たな解釈を加え、ロマンチックバレエの名作に新たな息吹を与える。
作品名は「ジゼル」として上演されることが一般的だが、今回は貴族の青年アルブレヒトの名も付け加えた。その背景には、主人公で村娘のジゼルを愛するアルブレヒトという人物像を深く掘り下げたいとの思いがある。同バレエ団総代表で演出や振付を手がける清水哲太郎さんは、公演に先立って行われた記者会見で「ジゼルだけではアルブレヒトが浮かばれない。(2人は)同等だと前から思っていた」と明かした。
第1幕で、アルブレヒトは身分を隠したままジゼルに近づき、互いに好意を寄せ合う。しかし、病弱なジゼルは、アルブレヒトが貴族であり、婚約者がいたことを知ると息絶えてしまう。「アルブレヒトのあり方を変えてみたいと、ずっと思っていた」と清水さん。貴族社会の因習を打破し、自己の全てを懸けて自らが選んだ女性を愛する青年を描くという。
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