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もがく「常勝軍団」鹿島アントラーズに復活の兆し サッカー・J1

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J1リーグ戦で試合終盤の失点が課題の鹿島。YBCルヴァン・カップの福岡戦でも終了間際の失点で敗れ、肩を落とした=ベスト電器スタジアムで2023年4月19日、平川義之撮影
J1リーグ戦で試合終盤の失点が課題の鹿島。YBCルヴァン・カップの福岡戦でも終了間際の失点で敗れ、肩を落とした=ベスト電器スタジアムで2023年4月19日、平川義之撮影

 「常勝軍団」がもがいている。30周年のサッカー・Jリーグで主要タイトル最多「20冠」を誇る鹿島アントラーズは今季、一時は15位に沈み、かみ合わない姿にサポーターから怒号も飛んだ。4月下旬からの2連勝で現在9位。復調の兆しが見えてきた段階にある。

 「ようやくスタートを切れた」

 4月29日のガンバ大阪戦は4―0で快勝し、岩政大樹監督はホッとした様子を見せた。県立カシマサッカースタジアムでは2022年8月以来のリーグ戦勝利。岩政監督にとっては自身の監督初戦(監督代行を除く)以来となる本拠地での白星だった。

 内容にも一定の手応えを得た。一つ前の試合、好調アルビレックス新潟の本拠地に乗り込んだ4月23日は、布陣を「4―3―3」から鹿島が長年得意としてきた「4―4―2」に変更。先発メンバーも3人入れ替えて2―0で勝利し、連敗を4で止めた。

 同じ先発メンバーで臨んだガ大阪戦は前半は0―0で、パスをつなぐ相手にボールを保持されたが、DF植田直通選手は「個人的には相手に(ボールを)握らせている感覚」と慌てなかった。後半のゴールラッシュへとつなげ、岩政監督は「この勝ち方ができてくると、勝ち星が伸びてくる」。3試合連続ゴールのFW鈴木優磨選手も「握られているなと思ったが、耐えて、後半も追加点を奪えて勝てた。これが僕たちが目指している躍動感あふれるサッカー」と語った。

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