引退会見、弟子を待たず去った師匠 逸ノ城、表情硬く…残った違和感

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
引退記者会見で花束を受け取った逸ノ城(左)と湊親方=東京・両国国技館で2023年5月4日、滝沢一誠撮影
引退記者会見で花束を受け取った逸ノ城(左)と湊親方=東京・両国国技館で2023年5月4日、滝沢一誠撮影

 将来の横綱候補と騒がれた大器にとってはあまりにも突然で、残念な身の引き方になった。逸ノ城は4日、急きょ開いた引退記者会見に、師匠の湊親方(元前頭・湊富士)とともに臨んだ。腰痛の悪化が引退の理由とされたが、終始硬かった師弟の表情に違和感を覚えた。

 思い出されるのは2022年11月、逸ノ城による親方夫人への「暴力」などの疑いが浮上したことだ。関係者によると、酒に酔った逸ノ城の体が、なだめようとした親方夫人に当たってしまったとされる。日本相撲協会が事情聴取した過程で、逸ノ城は新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反した外出が発覚し、1場所出場停止処分を受けた。

 処分明けの春場所で十両優勝し、今月1日に発表された夏場所の番付で2場所ぶりに幕内に戻ったばかり。奮起が期待される中での引退発表となった。

この記事は有料記事です。

残り556文字(全文909文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集