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日韓首脳会談 日本側、さらに努力必要 峨山政策研究院・崔恩美研究委員

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 岸田文雄首相は今回の日韓首脳会談後の記者会見で、元徴用工問題をはじめとした歴史認識問題に関して「心が痛む」と発言した。自分の気持ちを表現し、誠意を見せたことは評価したい。だが、韓国国民、元徴用工やその遺族にその心が伝わったかというと評価がわかれる。

 一方で、今回の日韓首脳会談を受けて尹錫悦(ユンソンニョル)政権の支持率は大きく変わらないだろう。尹氏は消去法的に大統領に当選した背景があり、尹氏の印象が大きく変わらない限りは支持率は変化しない。

 来春には総選挙があるが、それに向けて尹政権の対日政策が大きく変化することはないと見ている。尹氏は自分の正しいと思う方針は、周りが反発しようと突き進む。日韓関係については、自由や民主主義という価値を共有する国と連携し、国際社会で中心的な役割を果たしたいとする尹氏本人の意志が強い。また、方針を変えればむしろ今までの支持者も失いかねない。

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