中国近代、書の追求 手本並列、光る個性 東近江・観峰館で来月11日まで /滋賀

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8枚並ぶ呉昌碩の篆書。晩年期作品(手前4枚)は太い線で個性的になっている=滋賀県東近江市五個荘竜田町で、伊藤信司撮影
8枚並ぶ呉昌碩の篆書。晩年期作品(手前4枚)は太い線で個性的になっている=滋賀県東近江市五個荘竜田町で、伊藤信司撮影

 東近江市五個荘竜田町の「観峰館」で中国近代の臨書など40点を集めた企画展「みて、うつす。」が開かれている。清朝後期から辛亥革命後を生きた有名書家らの作品を四つのコーナー(楷書、行書と草書、隷書、篆(てん)書)に分けて並べている。先人の手本も併せて展示し、独自の表現も追求したことを紹介している。6月11日まで。

 漢時代に正式書体だった隷書は平らな字形、波打つようなはらいが特徴。現在も紙幣や新聞題字などに見ることができる。清朝後期の官僚、何紹基(1799~1873年)は後漢時代の石碑を臨書した。「隷書臨張遷碑四屏」と名付けた作品は、手本を参考にしながらも、筆に墨をたっぷり含ませ、柔らかな線質で仕上げている。

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