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部活クライシス

学校教育の一環とされてきた部活動。教員の長時間労働や少子化などを背景に、従来の活動が成り立たなくなりつつあります。

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部活・地域移行

県内の模索/中 「教育の一環」か「勝つため」か 指導方針の違いに懸念 教員と外部コーチ苦悩 /埼玉

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県などのモデル事業の報告会には、学校やスポーツクラブの関係者らが参加し、意見交換した=埼玉県上尾市で2023年3月27日、岡礼子撮影
県などのモデル事業の報告会には、学校やスポーツクラブの関係者らが参加し、意見交換した=埼玉県上尾市で2023年3月27日、岡礼子撮影

 公立中学校の休日の部活動の地域移行に向け、県などが実施したモデル事業を通じ「指導方針の違い」という課題が浮き彫りになった。教育の一環として教員が担う部活動と、「勝つため」の外部コーチによる専門的な指導の違いだ。平日と休日の指導者が代わることで生徒が混乱するのではないかといった懸念も出ている。

 「指導上の考え方の違いが深い問題だと思う。事前に溝を埋めておかないと、子供たちにしわ寄せがいく」。

 3月下旬、上尾市内で開かれたモデル事業の報告会。モデル事業に協力して市立原市中男子バレーボール部を指導したVリーグ女子「埼玉上尾メディックス」のスカウト、石原昭久さんはこう指摘した。

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