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日米地位協定

在日米軍に対する特別待遇を定め、さまざまな問題を生む元凶ともされる日米地位協定。見直しを求める声が広がっています。

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原宿・表参道を離着陸ルートに 六本木の米軍ヘリポート 日没後も

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東京・六本木のヘリポートに着陸するため、イルミネーション輝く表参道周辺を通過した米空軍ヘリ「UH1」(手前)=2022年12月6日午後7時48分ごろ、都心の200メートル級のビルから取材班撮影
東京・六本木のヘリポートに着陸するため、イルミネーション輝く表参道周辺を通過した米空軍ヘリ「UH1」(手前)=2022年12月6日午後7時48分ごろ、都心の200メートル級のビルから取材班撮影

 在日米軍は東京都心でどのような飛行をしているのか。全容が知られていない、その実態を可視化するため、毎日新聞は1年以上にわたって調査した。見えてきたのは、六本木の米軍ヘリポートを利用するヘリが、多くの人が行き交う原宿・表参道や神宮外苑などのエリアを離着陸前後のルートにしている実態で、表参道のケヤキ並木や神宮外苑のイチョウ並木にそって低空で飛ぶこともあった。同様の飛行は日没後もあり、視界が悪い中で離着陸訓練とみられる飛行をする姿も確認した。

 取材に応じた識者は、米軍ヘリポートがビルの林立する超都心にあり、トラブルがあった際に地上や機体の被害を減らすため、建物はないものの多くの人や車が往来する場所を含むこうしたルートを使わざるを得ないと分析。その上で安全性の問題や米国との向き合い方などについて課題を指摘した。

昨年1月~今年5月に調査

 毎日新聞は2021年、米軍ヘリが新宿駅上空などで、日本のヘリならば違法になる低空飛行を繰り返している実態を報じた。一般にあまり知られていない米軍の飛行実態をさらに明らかにするため、六本木のヘリポート周辺の飛行について昨年1月から今年5月にかけて調べた。この米軍ヘリポートは周囲に高層ビルが多く、港区が騒音や安全の観点から撤去を求…

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【日米地位協定】

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