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G7広島サミット

主要7カ国首脳会議(G7サミット)が2023年5月19日から21日まで広島で開催。ウクライナ侵攻などの難題にどう向き合う?

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サミット主会場は旧軍要衝の地 「まともじゃなかった」戦時下

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広場での遺体処理の様子を描き説明する、被爆者の青木賢さん=広島市安佐北区で2023年4月27日、三村政司撮影
広場での遺体処理の様子を描き説明する、被爆者の青木賢さん=広島市安佐北区で2023年4月27日、三村政司撮影

 19日に開幕する主要7カ国首脳会議(G7サミット)の主会場となる広島市南部の宇品地区は、旧日本軍要衝の地だった。明治期以降は大陸へ軍隊を送り出す拠点港として発展し、原爆投下直後には多くの遺体や負傷者が運び込まれた。日本の戦時史と深く関わる地へ、かつて戦火を交えた各国の政治指導者が集まる巡り合わせに、元住民も感慨を深めている。

 「幼い頃は海辺で貝を取ったり、夏になれば釣りや海水浴をしたりして、遊び回ったよ」。宇品で生まれ育った青木賢(さかし)さん(88)は幼少期の思い出を語る。1935(昭和10)年、4人きょうだいの次男として生まれた。自宅の周りでは、路上で将棋を指したり、友達や住民と餅つきをしたりと、のどかな風景が広がっていたという。

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