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4月の統一地方選や衆参5補欠選挙で躍進した日本維新の会が、党所属議員の言動に頭を悩ませている。入管施設で亡くなったスリランカ人女性を巡り「ハンガーストライキによって亡くなったかもしれない」などと発言した梅村みずほ参院議員について、維新は23日にも党規委員会を開き、処分を検討する。維新はこれまでも所属議員の言動がたびたび物議を醸してきた。次期衆院選に向けた党勢拡大のムードに水を差しかねず、執行部は神経をとがらせている。
19日にあった党会合で、浅田均参院会長は「責任者としておわびしたい」と陳謝した上で、人権に関わる国会質問は党から事前に了承を得るよう改めて指示した。これに対し、出席した議員から「梅村氏は感情的なところはあるが、言っていることはおかしくない」と梅村氏を擁護する意見が飛び出すと、別の議員が「党の方針と違うことは離党してから言え」と切り返すなど批判の応酬になった。
梅村氏は12日の参院本会議で党を代表して質問に立ち、2021年に名古屋出入国在留管理局で亡くなったスリランカ人、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)について「支援者の一言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながった恐れも否定できない」と発言。16日の参院法務委員会では「ハンガーストライキによる体調不良で、亡くなったかもしれない」と述べた。
遺族が抗議し、ネット上などでも批判が高まるなか出席した18日の同委員会では「臆測でもデマでもない」と主張し、…
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