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第81期名人戦

第81期名人戦七番勝負は、初挑戦の藤井聡太王将が渡辺明名人を破り、4勝1敗で名人位を奪取。最年少名人獲得記録を更新、史上2人目の7冠を達成した。

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大石七段「名人の攻めに藤井王将が対応した完勝譜」 名人戦第4局総括

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第81期名人戦七番勝負第4局2日目、立会の深浦康市九段が開封した封じ手を指す挑戦者の藤井聡太王将(左)。右は渡辺明名人=福岡県飯塚市の麻生大浦荘で2023年5月22日午前8時59分、吉田航太撮影
第81期名人戦七番勝負第4局2日目、立会の深浦康市九段が開封した封じ手を指す挑戦者の藤井聡太王将(左)。右は渡辺明名人=福岡県飯塚市の麻生大浦荘で2023年5月22日午前8時59分、吉田航太撮影

 福岡県飯塚市の麻生大浦荘で21、22の両日指された第81期名人戦七番勝負の第4局(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は、藤井聡太王将(20)が渡辺明名人(39)を制して対戦成績を3勝1敗とし、最年少名人記録更新と7冠達成に王手をかけた。解説の大石直嗣(ただし)七段は「渡辺名人が果敢に攻めていったが、藤井王将の見事な対応力に受けきられた」として完勝譜だったと総括した。

 封じ手の候補は、▲8八同角と▲7七桂の2択と言われていたが、藤井王将は渡辺名人の攻めを受け止める▲7七桂を選んだ。▲8八銀(43手目)は、「第一感では指しにくいが、検討してみると自然な進行なので十分考えられる」(大石七段)という先の進行もしっかり読んだ一手。対する渡辺名人は4二にいた角を△8六角(44手目)~△5三角(46手目)と移動し、「銀取りと飛車取りの両取りになる△4五歩に期待した」。だが、…

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【第81期名人戦】

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