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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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悲しむことは愛すること 知床事故、被害者家族と向き合う 日航機事故遺族・美谷島さん /北海道

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ウトロ漁港(奥)が一望できる高台で心情を語る日航機墜落事故の遺族会事務局長、美谷島邦子さん=北海道斜里町で2023年4月23日、貝塚太一撮影
ウトロ漁港(奥)が一望できる高台で心情を語る日航機墜落事故の遺族会事務局長、美谷島邦子さん=北海道斜里町で2023年4月23日、貝塚太一撮影

心の傷は人でしか治せない

 知床半島沖を見渡せる高台に4月23日朝、38年前の日航ジャンボ機墜落事故で当時9歳の次男を亡くした美谷島邦子さん(76)=東京都大田区=がいた。国の事故被害者支援アドバイザーを務め、ちょうど1年前に沈没した観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の乗客家族とも触れ合ってきた。美谷島さんの目に、知床の事故はどう映ったか。【山田豊】

 美谷島さんは23日朝、カズワンが出航した斜里町のウトロ漁港近くの高台に立った。海に向かって手を合わせ、話し始めようとしたが、「(乗客で行方不明の)リュックを背負った男の子の後ろ姿が浮かぶようで……」と言いかけて絶句し、言葉が続かなかった。

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