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第81期名人戦

第81期名人戦七番勝負は、初挑戦の藤井聡太王将が渡辺明名人を破り、4勝1敗で名人位を奪取。最年少名人獲得記録を更新、史上2人目の7冠を達成した。

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将棋の史上最年少名人に王手 藤井聡太王将、自然体で目指す7冠

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第81期名人戦七番勝負第4局の勝利から一夜明け、取材に応じる藤井聡太王将=福岡県飯塚市の「のがみプレジデントホテル」で2023年5月23日午前8時36分、吉田航太撮影
第81期名人戦七番勝負第4局の勝利から一夜明け、取材に応じる藤井聡太王将=福岡県飯塚市の「のがみプレジデントホテル」で2023年5月23日午前8時36分、吉田航太撮影

 福岡県飯塚市の麻生大浦荘で指された第81期名人戦七番勝負の第4局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、九州電力、QTnet協力)に勝利した藤井聡太王将(20)が対局から一夜明けた23日朝、宿舎のホテルで取材に応じた。史上最年少名人と史上2人目の7冠獲得に王手をかけたことに対し、「これまでのタイトル戦でもあと1勝という状況になると少し意識するところは出てきてしまったが、対局中に考えてもいいことはないので、今まで通り自然体でできれば」と話した。

 第4局は69手の短手数で渡辺明名人(39)を破り、対戦成績を3勝1敗とした。今期シリーズは抜群の強さを誇る角換わり戦がまだなく、定跡を離れた力将棋が続いている。藤井王将は次戦に向け「第4局までの内容も踏まえつつ、それ以外の展開も視野に入れて考えていかなければいけない」と気を引き締めた。

 第5局は31日~6月1日の2日間、長野県高山村の山田温泉「藤井荘」で指される。藤井王将は「同じ名字ということで親しみを感じるところもあるし、楽しみにしている」と笑顔を見せた。【新土居仁昌】

【第81期名人戦】

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