首相長男、公邸で忘年会・記念撮影 組閣写真のまね? 文春報道

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政府与党連絡会議で発言する岸田文雄首相(手前)を見る長男の岸田翔太郎首相秘書官(奥右)=首相官邸で2022年10月4日午後0時5分、竹内幹撮影 拡大
政府与党連絡会議で発言する岸田文雄首相(手前)を見る長男の岸田翔太郎首相秘書官(奥右)=首相官邸で2022年10月4日午後0時5分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相の長男で首相秘書官の翔太郎氏が2022年末、親族と首相公邸で忘年会を開き、赤じゅうたんが敷かれた階段で、新閣僚が並ぶ様子を模したような写真などを撮影していたと文春オンラインが24日報じた。翔太郎氏は首相と共に公邸に住んでいるが、公邸は公的な機能も有している。

 記事によると、写真の日付は22年12月30日で、「岸田家の親戚あわせて10人以上が首相公邸に集まり、忘年会が開かれた」とする翔太郎氏の知人の証言を紹介している。かつて公邸が官邸として使われていた頃の組閣写真を模したような、翔太郎氏を中心とした集合写真や、親族とみられる人物が寝転んだような写真も掲載された。

 翔太郎氏は、大手商社勤務や公設秘書を経て22年10月から首相秘書官を務めている。写真を見た政府関係者は「ああいうのは控えるべきだ」と苦言を呈した。

 首相公邸は、首相が公務に当たる官邸と同じ敷地にあり、首相の私室機能、迎賓機能、執務機能などを有する。翔太郎氏を巡っては1月の首相の欧米5カ国歴訪の際、公用車を使って観光したと週刊新潮に報じられ、野党に「公私混同だ」などと批判された。政府は観光目的ではなかったとしている。【田辺佑介】

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