旧統一教会に6回目の質問権行使　金銭トラブルの組織的関与など

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）に対する調査で、文化庁は24日、宗教法人法に基づく質問権を行使し、教団に6回目となる質問書を送った。質問は過去2番目に多い計156項目に及び、高額献金や霊感商法を巡る信者らとの金銭トラブルについて、組織的に関与していたかどうかなどを調べる。6月12日までに書面での回答を求める。

　24日の宗教法人審議会（文部科学相の諮問機関）で、教団の組織運営▽予算・決算・財産▽献金▽地域にある教会の管理運営――について質問することなどが了承された。昨年11月以降、質問書を繰り返し送っているが、回答は不十分な点が多く、今回もより詳細な報告を求めるのが狙いだ。

　文化庁は、宗教法人法に基づく教団への解散命令を裁判所に請求するかどうかを判断するための調査を続けている。5回目は計203項目を質問し、4月25日に教団から回答を受け取っている。【朝比奈由佳】