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ウクライナの平和込め描いた「命のヒマワリ」 隣国避難の子へ送る

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平和を願う気持ちを生徒たちに託す中嶋洋子代表(左)。絵画「命のヒマワリ」は神戸市内の学生や子どもたちが描いた=兵庫県姫路市の姫路女学院高校で2023年5月25日午前11時33分、関谷徳撮影 拡大
平和を願う気持ちを生徒たちに託す中嶋洋子代表(左)。絵画「命のヒマワリ」は神戸市内の学生や子どもたちが描いた=兵庫県姫路市の姫路女学院高校で2023年5月25日午前11時33分、関谷徳撮影

 平和を願う思いを伝えようと、神戸市東灘区の造形絵画教室「アトリエ太陽の子」で学ぶ子どもたちが描いたヒマワリの絵が、ウクライナの隣国ポーランドに避難している子どもたちに届けられる。絵を託された姫路女学院高校(兵庫県姫路市)の生徒らが26日、ポーランドに向けて出発する。

 ヒマワリはウクライナ国花。阪神大震災の復興のシンボルとしても親しまれている。絵画教室は「命のヒマワリ」と題したプロジェクトで、中嶋洋子代表が客員教授を務める神戸学院大や神戸市立小学校などで、縦1・2メートル、横10メートルのロール画用紙数十枚にヒマワリの絵を描いてきた。

生徒たちに託された絵画「命のヒマワリ」=兵庫県姫路市の姫路女学院高校で2023年5月25日午前11時14分、関谷徳撮影 拡大
生徒たちに託された絵画「命のヒマワリ」=兵庫県姫路市の姫路女学院高校で2023年5月25日午前11時14分、関谷徳撮影

 姫路女学院はワルシャワのナザレ高校と姉妹校提携を結ぶ。摺河祐彦(するが・まさひこ)校長が、在神戸ポーランド名誉総領事を務めており、支援を決めた。

 同校で25日、絵画を託した中嶋代表は「命のヒマワリが海を越え、ウクライナの子どもたちに見てもらえることになり、すごくうれしい」と笑顔。3年生の長谷川朋花(ほのか)さん(18)は「祈りの詰まった素晴らしい作品。平和を願う気持ちを伝えたい」と話した。

 生徒らは約2週間、平和学習をテーマにナザレ高校などで研修し、その際に作品と募金20万円を届ける。6月17日にワルシャワで開催される「日本祭り」でも紹介されるという。【関谷徳】

【ウクライナ侵攻】

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