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ロシア「制圧」主張のバフムト ワグネルが撤収開始、露軍と交代か

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ウクライナのバフムトでワグネルの戦闘員と話す、ワグネル創始者のプリゴジン氏(左)=2023年5月25日、公開された動画より・ロイター 拡大
ウクライナのバフムトでワグネルの戦闘員と話す、ワグネル創始者のプリゴジン氏(左)=2023年5月25日、公開された動画より・ロイター

 ウクライナのマリャル国防次官は25日、通信アプリ「テレグラム」で、激戦地の東部バフムト郊外でロシアの民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員が撤収を始め、ロシア軍の兵士と交代していると指摘した。ただ、市内にはまだワグネルの戦闘員が残っているという。

 東部ドネツク州の要衝バフムトでは、ロシア軍が攻勢を強めた昨年夏以降、激しい戦闘が続いていた。ロシア軍はワグネルの支援を受け、今月20日に「制圧」を宣言していた。

 AP通信などによると、ワグネル創設者のプリゴジン氏は25日に公開した動画で、バフムトからの撤収を始めており、6月1日までに部隊の大部分が後方の拠点に移る方針だと明らかにした。プリゴジン氏によると、バフムトではワグネルの戦闘員2万人以上が死亡しており、このうち半数は刑務所でリクルートした囚人だったという。

 一方、マリャル氏によると、ウクライナ軍はバフムト南西の郊外を支配している。ウクライナ当局者は25日、地元メディアに対し、バフムトの南北からウクライナ軍が前進していると主張した。また、ウクライナのイエルマク大統領府長官は25日、バフムトで戦闘中に拘束された106人の兵士が捕虜交換によって解放されたとテレグラムに投稿した。【カイロ金子淳】

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