特集

安倍晋三元首相銃撃

2022年7月8日、演説中の安倍元首相が銃撃され、死亡しました。その後の「国葬」にも疑念が…。

特集一覧

安倍元首相銃撃9日前、被告が鈴木エイト氏に送った2通のDM

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
奈良県警奈良西署から移送される山上徹也被告=奈良市で2023年2月14日午前10時14分、滝川大貴撮影
奈良県警奈良西署から移送される山上徹也被告=奈良市で2023年2月14日午前10時14分、滝川大貴撮影

 2022年7月8日、安倍晋三元首相(当時67歳)が参院選の応援演説中に銃撃されて死亡した事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告(42)が事件の9日前、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏にツイッターでダイレクトメッセージ(DM)2通を匿名アカウントから送っていた。参院選の投開票日(7月10日)に埼玉県で予定されていたという、あるイベントに関し情報を探っていた。【金森崇之】

「統一教会をウオッチしている者」

 鈴木氏が今月26日発売の著書「自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言」(小学館)で明らかにし、毎日新聞の取材に詳細を語った。DMを公にするか悩んだ鈴木氏は「事件を風化させないため」に公開を決断。山上被告と弁護団に了解を得られたことから、奈良地裁の公判前整理手続き開始(6月12日)を控えたこのタイミングで公開したという。

 鈴木氏によると、匿名アカウントからDMが届いたのは22年6月29日午後9時過ぎ。山上被告は「家族に信者がおり、統一教会をウオッチしている者」と自己紹介していた。ただ、氏名などは名乗っておらず、鈴木氏は事件が起きた後もやり取りしたことすら忘れていた。事件後にこのアカウントは凍結され内容が見られなくなったため、しばらくは山上被告がDMの送り主だと気付かなかったという。

鈴木氏に尋ねた内容とは――

 しかし、事件から約半年後の23年1月、事態は急転した。「事件前にエイトさんにメッセージを送った」。山…

この記事は有料記事です。

残り846文字(全文1483文字)

【安倍晋三元首相銃撃】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集