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橋本市柱本地区の「芋谷の棚田」で田植えが始まり、植えられた稲の苗が風にそよいでいる。環境保全に取り組む団体などでつくる「柱本地域棚田協議会」の嶋鎌三会長(64)は25日、田植え機のエンジン音を響かせ、棚田に苗の列を作っていた。
芋谷の棚田は約450年前に開拓されたとされ、田んぼが連なって石が積まれた石垣が美しい景観を作り出している。2022年には、景観を守る地域の活動などを国が評価する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~(ポスト棚田百選)」に県内の他の7カ所とともに選ばれた。
嶋さんはこの日、狭い上り道を通り田植え機を田んぼまで運び、田植えに取りかかった。収穫は8月末から9月の第1週の間の予定という。嶋さんは「昔からの棚田で稲作を続けることで、草刈りや田んぼまでの道の維持などで住民が協力し、地域の和が保たれている。1年でも長く耕作を続け、棚田を守っていきたい」と話した。【藤原弘】