特集

古橋亨梧

海外でサッカーファンを魅了する。FW古橋亨梧選手の最新情報をお届けします。

特集一覧

football life

日本選手初の得点王へ導いた母のアシスト セルティック古橋亨梧

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
古橋亨梧選手と母美和さん=大阪市北区で2022年6月28日、滝川大貴撮影
古橋亨梧選手と母美和さん=大阪市北区で2022年6月28日、滝川大貴撮影

 快挙の裏には、母の温かなアシストがあった。サッカーのスコットランド・プレミアリーグは28日、今季最終節を終え、2連覇を果たしたセルティックのFW古橋亨梧選手(28)が欧州主要リーグで日本選手初の得点王に輝いた。抜群の決定力を支えたのは、無名だったプロ入り前から見守ってきた“素人”の母美和さん(57)による助言だ。

 活躍が期待された2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表から落選し、悔しさを胸に秘めながらセルティックでゴールを重ねた古橋選手。所属チームでは仲間の励ましがあり、立ち直ることができたという。

 その過程を知る美和さんは「とてもうれしくて、だからこそ『結果を出さないと』と頑張れたようです。1人だと落ち込んでいたかもしれないので、試合があって、チームメートがそばにいてくれて、とても感謝しています」と語った。

 周囲の支えに感謝する美和さん自身、古橋選手が苦しんだ大学時代から続けてきたサポートがある。

 「きょうはサボっていた」「あんまり走っていないような……」

 美和さんにサッカー経験はないが、息子の求めに応じ、プレーを見た感想を伝えるようになったのだ。

 「『子どもの頃から見ているし、違いが分かるよね?』ってプレッシャーを与えられています。あんまりサッカーに詳しくないし、よく分からないけど……」

 そんな美和さんの助言を古橋選手が大事にするのには、理由がある。

 奈良県生駒市出身の古橋選手は、小学1年の頃に地元のサッカークラブに入った。足は速いが、うまくはない。「ドリブルをしたら、いつもボールを置いたまま走っていた。味方も敵も『えっ』というプレーをしていた」と美和さんは笑う。シャイで人前では感情を表に出さないが、家族の前ではよく泣いた。

この記事は有料記事です。

残り1602文字(全文2337文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集