最盛期じゃないのに 台風、なぜ5月に強く? 23年はより警戒を

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
フィリピンや台湾に接近する台風2号=5月30日、気象庁のホームページから
フィリピンや台湾に接近する台風2号=5月30日、気象庁のホームページから

 大型で強い台風2号が沖縄に接近している。気象庁によると、最大風速は60メートル(26日)と、一時は「猛烈な」勢力となった。まだ最盛期とは言えない5月に発生した台風としては、1951年の観測開始以降3番目の強さだ。なぜこの時期にこれほど強くなったのか。今年の台風にはどんな傾向があるのだろうか。

 台風2号は、20日に西太平洋・カロリン諸島付近の海上で発生。急速に発達しながら北西に進み、米グアム島に接近して大きな被害を出した。一時は米基準でも最大級の「スーパー台風」に発達。次第に勢力を弱めながらも「大型で強い」状態を保っている。

 台風の発生・発達には、海面水温が大きく影響する。気象庁によると、現在のグアム島周辺の海面水温は平年より1度ほど高い。さらに台風2号は、大きな島に上陸して勢力を失うことがないまま海上を西に進むなど、発達しやすい状況がそろっていたという。

この記事は有料記事です。

残り645文字(全文1028文字)

あわせて読みたい

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集