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第82期名人戦

若き王者・藤井聡太名人への挑戦権をかけた第82期名人戦A級順位戦が開幕。「打倒 藤井」を目指し棋士たちの長い戦いが始まった。

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藤井聡太に記録抜かれた谷川十七世名人「複雑な思いあったが、光栄」

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谷川浩司十七世名人=大阪市北区の毎日新聞大阪本社で2022年4月13日、中川祐一撮影
谷川浩司十七世名人=大阪市北区の毎日新聞大阪本社で2022年4月13日、中川祐一撮影

 長野県高山村の山田温泉「藤井荘」で5月31日から指された第81期名人戦七番勝負の第5局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、高山村地元主催、大和証券グループ協賛)は1日、初挑戦の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖=が渡辺明名人(39)を破り、対戦成績4勝1敗で名人位を奪取した。

記録抜かれた谷川十七世名人「光栄なこと」

 藤井聡太新名人(20)に名人獲得の最年少記録を40年ぶりに抜かれた谷川浩司十七世名人(61)。毎日新聞の取材に「以前は記録が破られるかもしれないという複雑な思いがあったが、実力、実績、人気とも抜群の藤井さんに抜かれたのは光栄なことだと思う。今後、8冠独占の可能性もかなりある」と藤井新名人の強さをたたえた。

 これまで登場した15回のタイトル戦全てを制している藤井新名人。谷川十七世名人は「とりわけ2日制で持ち時間が8時間、9時間あるタイトル戦を経験することで強くなった。例えば(最善手や手順の)結論を出せない序盤でも長考することが可能で、大きな蓄積として残る。その積み重ねが大きかったと思う」と話す。

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