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第82期名人戦

若き王者・藤井聡太名人への挑戦権をかけた第82期名人戦A級順位戦が開幕。「打倒 藤井」を目指し棋士たちの長い戦いが始まった。

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歴史的な対局、ファンら200人見守る 名人戦大盤解説会

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多くのファンが詰めかけたプロ棋士の大盤解説会=長野県高山村で2023年6月1日午前11時4分、高橋秀明撮影
多くのファンが詰めかけたプロ棋士の大盤解説会=長野県高山村で2023年6月1日午前11時4分、高橋秀明撮影

 将棋の渡辺明名人(39)に藤井聡太王将(20)が挑戦する第81期名人戦七番勝負第5局2日目の1日、開催地の長野県高山村でプロ棋士による大盤解説会が行われた。藤井王将が史上最年少名人記録を塗り替えた大一番。全国から集まったファンら約200人は歴史的な対局を見守りつつ、興味深いエピソードに聴き入った。

 2日目の対局は、午前9時開始。初日に藤井王将が封じた56手目は「9五歩」で、そこから息詰まる真剣勝負が再開した。会場ではスクリーンに盤面が映し出され、プロ棋士たちが戦略を分析しながら、合間に棋士にまつわる人間味のある話を披露した。

 立会人の田中寅彦九段は勝負どころでの棋士の仕草について触れ、「羽生(善治九段)さんは勝つ時になると手が震えた。藤井さんは『しまった』と足をたたくことがある」と、最近の棋士は感情を素直に表に出すようになったと指摘。「昔の中原(誠十六世名人)、米長(邦雄永世棋聖)の両棋士や大山(康晴十五世名人)先生は、そういうのを消していた」と振り返ったが、「それでも耳が赤くなったりするので、ばれていた」と続けると…

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【第82期名人戦】

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