6G相当の通信成功 「マイクロ光コム」生成で初 徳島大 /徳島

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マイクロ光コムで発生させたテラヘルツ波による通信成功を説明する安井武史教授=徳島市新蔵町2の徳島大で、植松晃一撮影
マイクロ光コムで発生させたテラヘルツ波による通信成功を説明する安井武史教授=徳島市新蔵町2の徳島大で、植松晃一撮影

 徳島大の安井武史教授(光工学)らの研究グループは、「マイクロ光コム」と呼ばれる新しい光信号技術を使った超高速無線通信の実験に世界で初成功したと発表した。2005年にノーベル物理学賞を受賞した技術「光コム」を応用し、高品質の電波「テラヘルツ波」を生成。30年代に実用化が見込まれる第6世代移動通信規格(6G)につながる技術として期待される。

 5G通信は28ギガヘルツ以下の周波数帯を使うが、テラヘルツ波は100ギガヘルツから10テラヘルツ(1万ギガヘルツ)と高く、電気信号の波が安定しないなどの難点もある。そこで、安井教授らは「光コム」に着目。微小な光共振器にレーザーを当てて、くし(コーム)の歯のように等間隔に並ぶ光信号を生み出すマイクロ光コムの技術で、周波数が5G電波の約20倍となる560ギガヘルツ帯のテラヘルツ波を生成し、安定的な無…

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