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物価高の反映乏しい非正規春闘 最低賃金引き上げが不可欠=東海林智(東京社会部)

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春闘の交渉をしている会社の前で賃上げを訴える「非正規春闘2023実行委員会」のメンバーら=東京都千代田区で3月9日、東海林智撮影
春闘の交渉をしている会社の前で賃上げを訴える「非正規春闘2023実行委員会」のメンバーら=東京都千代田区で3月9日、東海林智撮影

 「過去に経験したことのない上げ幅」「満額回答」。世界的な物価高のさなかに繰り広げられた2023年の春闘で、労働組合の幹部たちは、異口同音に勝ち取った成果を強調した。労働側だけでなく経営側までも「賃上げの実現」を訴えた異例の春闘は、確かに関係する人々にとって、労働条件の改善に資するものだったのだろう。だが、目を凝らせば、重い課題が横たわっている。契約社員やアルバイト、派遣労働者といった非正規雇用労働者の賃上げだ。

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