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45年前の2.2倍、増える線状降水帯 地球温暖化の影響か

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小田川の決壊で水に覆われた岡山県倉敷市の真備町地区。2018年の西日本豪雨でも線状降水帯が発生した=倉敷市で2018年7月7日、本社ヘリから加古信志撮影
小田川の決壊で水に覆われた岡山県倉敷市の真備町地区。2018年の西日本豪雨でも線状降水帯が発生した=倉敷市で2018年7月7日、本社ヘリから加古信志撮影

 土砂災害や集中豪雨の主な要因となる「線状降水帯」。近年、見聞きするようになった言葉だが、気象庁気象研究所の研究によれば、線状降水帯がもたらしたとみられる集中豪雨の発生頻度は45年間で2・2倍に増えているという。

 線状降水帯は▽発達した雨雲が次々と発生し線状に列をなして組織化した積乱雲群▽数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞▽長さ50~300キロ、幅20~50キロ程度の線状の降雨域――と定義されることが多い。集中豪雨の大半は線状降水帯に該当するとされ、毎年のように国内で甚大な災害をもたらしている。

 気象庁気象研究所は2022年5月、線状降水帯などがもたらした集中豪雨の発生頻度の推移を初めて詳細に分析した。3時間で130ミリ以上の降雨量を記録した地域を全国1178の観測地点から抽出。1976年当時では、線状降水帯という言葉自体は存在しなかったが、類似するような集中豪雨は発生しており、降水量などから比較した。

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