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宗教と子ども

親の信仰の影響を受けて育った多くの「宗教2世」たちが声を上げ始めています。

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宗教2世らが当事者団体設立 「苦しみに気付ける社会に」

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一般社団法人「スノードロップ」の代表に就任した「エホバの証人」3世の夏野ななさん(活動名)=東京都千代田区で2022年11月20日、長谷川直亮撮影
一般社団法人「スノードロップ」の代表に就任した「エホバの証人」3世の夏野ななさん(活動名)=東京都千代田区で2022年11月20日、長谷川直亮撮影

 親の信仰に苦しんできた宗教2世の当事者らが、宗教による児童虐待の防止を目指す一般社団法人「スノードロップ」を設立した。東京都内で3日に開いた記者会見で発表した。会場ではシンポジウムもあり、登壇した当事者たちが、親から虐待されても社会に助けを求められなかった体験を訴えた。

 キリスト教系の新宗教「エホバの証人」の3世として育った夏野ななさん(活動名)が代表に就任した。「私たちは宗教の家庭に生まれ、人知れず苦しんできた。誰かに助けを求めることなど考えもしなかった。この苦しみに気づける社会を作りたい」と意気込みを語った。

 シンポジウムに登壇した団作さん(同)も「エホバ2世」として育った。信仰に熱心だった親の影響で保育園や幼稚園に通うことはなく、物心ついたときから教団の絵本を読み聞かされていたという。

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