テイ・エステックの岩佐嵐　JFE東を完封、気持ちの128球

第94回都市対抗野球大会南関東2次予選（3日、千葉・ZOZOマリンスタジアム）

○テイ・エステック1―0JFE東日本●

　両手でガッツポーズを作り、内に秘めた感情を爆発させるかのように大声で叫んだ。

　「終わった……と。（叫ばないと）やっていられない状態だった」

　テイ・エステックの先発・岩佐嵐投手（23）が7安打を浴びながら128球の力投で完封。九回2死から四球で出塁を許したが、盗塁をしかけたJFE東日本の西村大樹を捕手・高木舜が二塁で刺してゲームセット。普段はひょうひょうとしている岩佐も、この時ばかりは込み上げる感情を抑えることができなかった。

　2日前にも153球を完投したばかり。雨天順延で空いた前日を丸1日休養に充てた。それでも、手にうまく力が入らなくなり、「七回以降はほぼ記憶がない」まま投げていた。

　七回を投げ終わった時点で山田倫久監督に、…