「ずさんな捜査上塗りする決定」長女憤り 大崎事件、再審開始認めず

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再審が認められなかった結果を受け、記者会見でマイクを握る手を震わせながら今の気持ちを語る原口アヤ子さんの長女京子さん=宮崎市で2023年6月5日午後0時10分、吉田航太撮影
再審が認められなかった結果を受け、記者会見でマイクを握る手を震わせながら今の気持ちを語る原口アヤ子さんの長女京子さん=宮崎市で2023年6月5日午後0時10分、吉田航太撮影

 「あたいはやっちょらん」。捜査段階から44年間、無実を訴えてきた叫びはまたも司法に届かなかった。1979年に鹿児島県大崎町で男性(当時42歳)の遺体が見つかった「大崎事件」の第4次再審請求で、福岡高裁宮崎支部は5日、殺人罪などで懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(95)の再審開始を認めなかった。原口さんは15日で96歳。「裁判所はいつまで無実の罪を押しつけるのか」。弁護団や支援者は憤りをあらわにした。

 午前11時過ぎ、裁判所から駆け出してきた弁護士が「不当決定!」と書かれた紙を掲げると、集まった支援者から「ふざけるな!」と怒号が上がった。

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