同性婚訴訟、福岡の原告「結婚の自由求めている人たくさんいる」
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同性婚を認めない現行制度を違憲状態とした8日の福岡地裁判決。先行する全国4地裁の同種訴訟が「合憲」「違憲状態」「違憲」と分かれた中、最後に示された判断を原告や弁護団は険しい表情で受け止めた。
判決は午前11時に言い渡された。弁護団メンバーらが法廷内で読み上げられる判決要旨を厳しい顔つきでメモに取り、その後、地裁前で待つ支援者らに報告した。
原告のうち、福岡市在住のまさひろさん(35)とパートナーのこうすけさん(33)=いずれもフルネームと漢字表記は非公表=は、提訴した2019年9月から、判決を聞くまでの3年9カ月間、裁判と向き合った日々を「自分たちの人生をひもとく作業だった」と振り返る。
17年6月に出会い、交際するようになった。子どもの時に同性が好きであることを自覚して以降、青春時代はそれぞれ孤独だった。同性を目で追うと級友に「オカマなの?」とからかわれ、ゲイであることを打ち明けると「気持ち悪い」と言われた。だから、友人の前では本心を隠すためうそをつき、自分を繕うことに必死だった。
大人になるにつれ、母親や家族にカミングアウトできた。それでも、こうすけさんは父親には言い出せなかった。小学生の時、テレビ番組に出演する男性の同性愛者を見た父親が「あんなふうになるなよ」と…
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