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発表は突然だったが、決断は必然だった。
卓球でオリンピックのメダルを3大会連続で獲得した石川佳純さん(30)が現役を退いた。記者会見では「やりきった」と語り、晴れやかな笑顔をのぞかせた。第一線でなくとも違う形で競技を続けることもなければ、事前に引退を公にして花道を飾ることもなかった。最後までプロに徹した23年の卓球人生だった。
私が石川さんのことを知ったのは2005年2月。記者として山口県柳井市に駐在していた。卓球用品メーカー、タマスの創業の地で「卓球のまち」として知られる。卓球の国際大会が隣町であり、山口市出身の石川さんが交流のため参加していた。まだ小学生だったが、子どもの頃から活躍した福原愛さんにちなみ、「愛ちゃん2世」と呼ばれ始めた頃だった。
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