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<未来をつくるSDGs>
住宅建材の製造販売や地盤改良工事を行う「兼松サステック」(東京都中央区)は、地盤補強の際に打ち込むくいにセメントや鉄を使わず間伐材などの木材を用いる「環境パイル工法」を開発し、延べ4万棟を超える住宅建設に使われるなど利用が広がっている。同社は、セメントや鉄を使う場合よりも戸建て住宅1棟あたり約10トンの二酸化炭素(CO2)の削減効果があると算出。「国内産の自然木を用いることで林業の活性化にもつながれば」と期待する。
地盤改良のくいに木材を使う工法は昭和初期まで盛んに用いられていた。同社は国産木材の有効利用を検討する中で、薬剤による防腐、防虫処理を施して60年以上の耐久性を持たせた「環境パイル材」と工法を2009年に開発。セメント製のくいと比較しても強度に遜色はなく、工期も短くなりコストパフォーマンスも期待できる。
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