連載

ブックウオッチング

毎日新聞デジタルの「ブックウオッチング」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

ブックウオッチング

『三河雑兵心得 11 百人組頭仁義』 井原忠政さん

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
「三河雑兵心得」シリーズ「百人組頭仁義」=双葉社提供
「三河雑兵心得」シリーズ「百人組頭仁義」=双葉社提供

(双葉文庫・715円)

足軽の視点、細部を大切に

 時は戦国、農民あがりの足軽・茂兵衛の立身出世を描いた井原忠政さんの時代小説「三河雑兵心得」シリーズ。矢弾が飛び交う合戦と、徳川家という組織を生き抜くサバイバルストーリーが軽妙なタッチで描かれ、最新11作目の「百人組頭仁義」まで累計100万部突破の大ヒットとなっている。井原さんは「会社員が通勤電車の中で読んで、楽しんでもらえれば」と語る。【猪狩淳一】

 桶狭間の合戦後間もなく、力自慢の茂兵衛がけんか沙汰で村を追われ、家康の家臣である夏目家に奉公することに。三河国を二分した一向一揆の戦いを皮切りに、織田信長の下で戦った姉川、武田信玄に挑んだ三方ケ原、豊臣秀吉と対立した小牧・長久手など、家康の天下取りのステップとなった数々の合戦で名を上げて、足軽からの出世街道をひた走る……という物語。

この記事は有料記事です。

残り795文字(全文1162文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集