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(双葉文庫・715円)
足軽の視点、細部を大切に
時は戦国、農民あがりの足軽・茂兵衛の立身出世を描いた井原忠政さんの時代小説「三河雑兵心得」シリーズ。矢弾が飛び交う合戦と、徳川家という組織を生き抜くサバイバルストーリーが軽妙なタッチで描かれ、最新11作目の「百人組頭仁義」まで累計100万部突破の大ヒットとなっている。井原さんは「会社員が通勤電車の中で読んで、楽しんでもらえれば」と語る。【猪狩淳一】
桶狭間の合戦後間もなく、力自慢の茂兵衛がけんか沙汰で村を追われ、家康の家臣である夏目家に奉公することに。三河国を二分した一向一揆の戦いを皮切りに、織田信長の下で戦った姉川、武田信玄に挑んだ三方ケ原、豊臣秀吉と対立した小牧・長久手など、家康の天下取りのステップとなった数々の合戦で名を上げて、足軽からの出世街道をひた走る……という物語。
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