形なきもの、触れて理解 3Dプリンターでブラックホール模型 視覚障害者の学びに活用

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立体模型を使った情報提供についての研究を進める南谷和範・大学入試センター教授=本人提供
立体模型を使った情報提供についての研究を進める南谷和範・大学入試センター教授=本人提供

 3Dプリンターで製作したさまざまな立体模型に触りながら、視覚障害者への情報提供の可能性を考えるシンポジウムが8月5日、オンラインで開かれた。日本のほか、イギリスや中国から参加した視覚障害者や支援者、研究者ら160人余りが参加。今回はブラックホールなど「形のないもの」の立体模型が事前に送られ、参加者はそれらに触りながら専門家による解説を聞き、宇宙への理解を深めた。

 シンポジウムは、大学入試センターの教授で全盲の南谷和範(みなたにかずのり)さん(46)らが科学技術振興機構の助成をもとに「誰もが知りたいもの、必要なものを自由に手に入れ触れられる社会」を目指して取り組んでいる研究プロジェクトの一環。8回目となった今回は、まず京都大名誉教授で天文学者の嶺重慎(みねしげしん)さん(65)が専門にしているブラックホールについて講演した。

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