処理水放出、中国で進む「海鮮離れ」 自国産にも警戒心 鮮魚店悲鳴

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処理水放出の影響で閑散とする海鮮市場=北京市内で2023年8月31日、岡崎英遠撮影
処理水放出の影響で閑散とする海鮮市場=北京市内で2023年8月31日、岡崎英遠撮影

 東京電力福島第1原発の処理水放出が始まって以降、中国で市民の「海鮮離れ」が進んでいる。中国政府が放出について「核汚染のリスクを全世界に転嫁した」と強調する中、消費者の間で日本産だけでなく自国産を含む海産物全体への警戒心が強まっているためだ。国内の水産業者などからは、消費の冷え込みの長期化を懸念する声も上がる。

 「市場から人が消えた。日本の汚染水放出の影響は甚大だ」。北京市最大の海産物市場「京深海鮮市場」で鮮魚店を営む時暁林さん(42)は8月31日、取材にこう憤った。以前は日本産マグロなども扱っていたが、中国政府が日本産水産物の輸入規制を強化した7月以降は日本産の販売をやめた。

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