コロナ後初の夏、暑すぎて敬遠 海水浴客、目標の半分以下 和歌山

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海水浴客でにぎわう白良浜。この日が今年最多だった=和歌山県白浜町で2023年7月16日午前11時7分、竹内之浩撮影 拡大
海水浴客でにぎわう白良浜。この日が今年最多だった=和歌山県白浜町で2023年7月16日午前11時7分、竹内之浩撮影

 和歌山県白浜町は8日、2023年の白良浜海水浴場の利用者が前年比32・5%(9万5078人)減の19万7867人だったと発表した。町は猛暑とお盆に襲来した台風7号の影響などを理由に挙げている。新型コロナウイルスの「5類移行」後初の海水浴シーズンへの期待から、コロナ前の19年(40万6595人)並みの40万人を目標にしていたが、半分にも届かなかった。

 同海水浴場は22年と同じ5月3日~8月31日に開設。利用者は5、6月は前年比10・1%減の2万4638人、7月が同7・9%減の9万3364人だったが、8月は同51・4%減の7万9865人と大きく落ち込んだ。22年はお盆を中心に8日あった1万人以上の日が、23年は7月16日(1万8600人)の1日だけだった。町の担当者は「8月が7月より少ない年は多分例がないだろう。今年は猛暑を避け、海水浴場が閉まる午後5時以降に訪れる客が多数見られた。こんな年も過去になかった」と言う。

 一方、白浜温泉旅館協同組合によると、加盟23施設の23年7~8月の宿泊者は前年比7・2%増の22万8644人だった。こうした状況から、町は観光客が猛暑で海水浴を敬遠したことに加え、コロナ禍では「3密」対策として海水浴に来ていた客層が他のレジャーや観光地に回った可能性もあるとみている。井澗誠町長は「ショックだ。優に30万人は超えると思っていた。海水浴場離れも進んでおり、夏以外に集客できるスポーツやイベントなどを考えないといけない」と述べた。

 また、7月15日~8月31日に開設した他の町内の海水浴場は、臨海浦9026人(前年比10・2%減)▽江津良1万7125人(同23・2%減)▽椿1943人(同7・5%増)――だった。【竹内之浩】

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